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色即是空。これがぴったりかも。 [ミギマワリ全開]

今は誰の言葉も耳に入らない。

昔、とても大雑把な友人に「知らない振り」という技を教えてもらった。
どうしても向き合わないといけない物事があるとき、
けれど、今はどうしても向き合いたくないとき、
彼女は「知らない振り」をするのだという。
物事をどこまでも考えて、頭が発狂しそうになるまで考えて、
そういう私にとって知らない振りという技は反則だと思った。
それに知らない振りをしている間に、事態が変わったらどうするのか。
早めに手を打っておけば解決できた出来事も
時間が経てば経つほど何だかものすごくこじれてしまったような気がして
時間が経てば経つほどどうでもいいことのように感じられて、
タイミングを逃してしまうような気がする。
数年経った今も、大真面目な私は知らない振りについて考えている。


何だか漠然と死にたいと思う。
こんなところで死にたいと叫ぶくらいなのだから、
どうせ私には死ぬつもりなんてないのだろうけれど、
何だか漠然と死にたいと思う。
いろんな出来事が一度に起こってしまって
頭も心もついていかない。
世の中の全てに対して無気力。
昔、センター試験の前日、ある友人がこう呟いた。
「明日、地球が滅亡しないかな・・・・」
受験のプレッシャーを痛いほど知っていた私は思わず笑ってしまって、
笑ったあとに「滅亡を向かえられるぐらいなら何だってできるよ」そう言った。
けれど、今はそんな気分。
明日、地球が滅亡しないかな。
そしたら、こういう苦しみとか悩みとかなくなるのに。
一瞬で消えてなくなるのに。
何のために泣いたり笑ったりしながら生きているのかも分からないし、
自分の未来にちっとも希望が持てない。
いいことは少しもなくて、いやな、苦しいことばかりが待っているような気がする。


つい先日、久しぶりに下界に降りてみた。
意識朦朧としながら家に向かって歩いていたら、
ベビーカーに乗った女の子がこっちを見て手を振ってくれた。
天使の笑顔だった。
あー、私みたいにどうしようもない人間にでも神様は手を振ってくれるんだなぁ。
そんなことを思った。
それでもやっぱり漠然と死にたいと思う。
けれど、頑張って40歳までは生きてみることにした。
私の寿命が何歳なのか知らないけれど、
80歳までこれが続く、なんて考えたら、もう一秒だって生きていたくないから、
幸せな(そうだと思う)40歳までは生きてみることにした。


早くこの灰色の世界が染まりますように。
鮮やかな色に染まりますように。





タグ:言の葉

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